フランスでの生活が1年を過ぎました。
この1年間、時間を作り様々な場所に出かけました。
今回はポン・デュ・ガールという水道橋とお菓子作りには欠かせない
塩の生産地で有名なゲラントをご紹介いたします。
ポン・デュ・ガール(Pont du Gard)はフランス南部・
ガール県のガルドン川に架かる水道橋で、
ユゼスからニームへ水を運ぶための水路の途中にあり、
古代ローマ時代・紀元前19年頃にアウグストゥス帝の時代に
架けられたと伝えられています。

三層構造の石造アーチ橋で高さ49メートル、長さは275メートル。
最下層6アーチ、中層11アーチ、最上層35アーチとなっていて
最上層になるほどアーチは小さくなり、安定感のある外観となっていますが、
構造上の計算では年間数mmずつ傾いており、
約2000年後には倒壊するといわれています。
 
 
 

フランスの西端、大西洋に突き出した半島に位置するブルターニュ半島南部、ゲラント一帯で作られる無添加海水塩は、品質が良い塩が取れる事で有名です。
500年前から現在まで、変わらぬ昔ながらの製法で作られています。
満潮時の海水を、石垣で仕切られた塩田に引き込み、次に天日と風で、海水濃度を凝縮させます。
これを入り浜式の製法と言いますが、塩の完成まで熱を加えないので、海水の風味がそのままの大変ミネラル分豊富な塩で、塩辛いだけでなく、旨味と香りがあります。
この製法と味の良さから、フランスではゲラントの塩を、「太陽風が作り出した芸術」と呼んでいます。
塩田の上に浮かぶ結晶を手で収穫したのが、フルール・ド・セル(Fleur de sel)と呼ばれますが、希少価値が高いため高価ですが、塩分が強く香りが高い逸品です。

 
 
 

アゼ・ル・リドー城は、1518年から1527年にかけて建設されました。フランスで古城が多く点在するフランスのロワール渓谷、アンドル=エ=ロワール県にある城で、一般に公開されています。
フランス政府が20世紀の初め、城を購入して修復し、ルネサンス期のコレクションが展示されています。
初期のフランス・ルネサンス様式の城の1つでアンドル川の中州に建てられ、この写真ではよく分かりませんが、城の基礎部分は直接水の中に建築されています。
城の中央階段は、入城するとすぐに目に飛び込んでくるほどの圧巻で「名誉の階段」と呼ばれています。

小説家バルザックはアゼ・ル・リドー城を「アンドルにきらめくダイヤモンド」と呼んだと言われるほどアゼの城内に施された彫刻の詳細さは、感動的で注目に値するものです。

また庭園は19世紀イギリスの特徴を持ち、アトラススギ、ラクウショウ、セコイアなどの新世界から渡ってきた針葉樹がたくさんあることでも有名です。

フランス菓子を学ぶにはフランスの歴史や文化、芸術に触れる機会を持ちたいという想いから美術館へも足を運びました。

このオランジェリー美術館は、セーヌ右岸に広がるチュイルリー公園の一画に静かにたたずむ、どちらかというと地味な美術館のように見えますが、何とピカソ、ルノワール、セザンヌなど、印象派からパリ派に至る画家たちの作品を多数所蔵していて、これらの巨匠たちの作品は2階の展示室で鑑賞できます。

この美術館の1階にはモネの大作「睡蓮」を鑑賞できることで有名です。
特に「睡蓮の間」と呼ばれる1階の展示室は広々した楕円形の2間からなり、壁一面に「睡蓮」の連作が掲げられています。

モネが86歳で逝去するまでの約8年間にわたって描き続けたこの傑作は睡蓮の池にきらめく光を幻想的に表現したもので、偉大な画家の魂の輝きを感じさせます。
こういう美術館を観るとフランスの文化や芸術に対する奥の深さを感じます。
 
 
96年の6月からフランスに来て1年間。
ミッシェル・ガロワイエー氏のトリアノンでの修行も終わり、ガロワイエー氏の紹介でペイバスクにある店で、フランスでの2軒目として働かせて頂く事になりました。
このペイバスクという地域こそ私の店の店名にもしている私のお菓子作りの原点とも言うべきところになるのです。

   
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